コラム

年間の光熱費はいくら?

「小さな木と土の家」の昨年1年分の電気料金の明細を公開します。

 

1月9,884円、2月14,268円、3月17,853円、4月17,398円、5月8,717円、6月6,966円、7月7,495円、8月8,946円、9月8,032円、10月7,777円、11月8,433円、12月11,726円で、合計127,495円でした。一月あたりに換算すると10,625円/月です。

 

オール電化住宅で、ガスや灯油、薪などは一切使っていないので、電気代がそのまま「小木土家」の年間光熱費となります。食器洗い乾燥器、洗濯乾燥機は毎日1回以上使っていて、月々1万円ちょっとの電気代で納まっているので、とても良い結果だと思います。

 

4月の電気代が高いような気がするので、もう少し節約すれば、1万円を切ることも可能ではないかと思っています。

 

来月からは、太陽光発電が稼働するので、純粋な電気代は計算しづらくなるのですが、また発電についても報告します。

 

 

自然乾燥材はどちら?

人工乾燥材と自然乾燥材
自然乾燥材はどちら?

■自然乾燥材はどちら?

木材の乾燥の仕方はいろいろあるけど、大きく分けると大きな窯などで機械的に乾かす人工乾燥と、桟積みして天日と風で乾かす自然(天然)乾燥に分かれます。上の写真を見てどちらが自然乾燥が分かりますか?ここでは、それぞれの特徴と見分け方を紹介していきたいと思います。

 

 

自然乾燥させた桧の丸太
自然乾燥させた桧の丸太

■なぜ木を乾燥させるのか

立ち木(山の生えている木)の状態では杉や桧の含水率は150%以上あります。つまり、木だけの重さより1.5倍以上の水分を含んでいることになります。木を伐採するとこの水分が徐々に抜けて、この乾燥につれて縮んでいきます。野菜なども乾燥させると縮みますが、これと同様の現象が木材にも起きるわけです。

 

木材に含まれる水分は、外側の新しい組織ほど多く含まれていて、芯に近い部分ほど油分が多くなります。

 

ちなみに外側の白い部分を白太(シラタ)、内側の赤い部分を赤身(アカミ)と呼び、白い部分が25年ほど経つと赤くなります。外側の方が水分が多くてよく縮むから、木は乾燥すると外側が割れてしまいます。写真は桧の丸太の端材を自然乾燥させたものです。

 

 

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木と土の調湿性ってどれくらい?

小さな木と土の家 土壁 調湿
「小木土家」内観

 

今年の夏はとても暑いですね。日本の夏は蒸し暑くてとても不快指数が高いです。そんな日本の家では、快適に過ごすために調湿がとても大事です。今回は、「小木土家」の調湿性についてまとめたいと思います。

 

 

■木の家の調湿量はどのくらい?

まずは木の調湿量についてです。少し数学的な話になります。木材の含水率は下の式で計算できます。

 

木材の含水率=木材中の水分の質量/全乾質量(木材だけの質量)×100

 

日本での木材の気乾含水率(乾燥した木の屋外での含水率)は年間でおおよそ11~17%の間で変化しています。また、冬の暖房された室内では5~7%ほどまで下がります。つまり、日本の住宅の室内に使われた木材は少なくとも10%は年間で含水率が変化していることになります。

 

この10%という数値を基に「小木土家」の調湿量を計算してみます。「小木土家」で室内に使われている木材の量は、構造材、板材、家具材を合わせると16.6m3ほどになります。これに杉材の気乾比重0.38t/m3を掛けて、

 

16.6m3×0.38t/m3=6.3t

 

となり質量が6.3tだとわかります。これは、含水率15%の時の質量なので、次に全乾質量(木材だけの質量)を求めます。

 

1.15×全乾質量=6.3t

全乾質量=5.5t

 

水分の変化量は10%なので、

 

5.5t×0.1=0.55t=550kg

 

水の比重は1.0kg/ℓなので、「小木土家」の木材の調湿量は550ℓとなり、とても多いことが分かります。

 

木の調湿機能でもう一つ大事なことがあります。それは、湿度の変化に対して平衡状態になるまでの反応時間についてです。木の反応時間は板厚に比例していて1日/mmです。つまり、30mmの板なら30日かけて平衡状態になるということです。120mm角の柱が2面室内に面していたら60日かかります。木の反応時間は遅く、厚みがあるほど長くなります。

 

無垢の厚板をたくさん使って、構造材を表しにしていることで、半年かけてゆっくりと調湿することができます。半年で550ℓなので、単純計算すると1日当たり3ℓほど吸湿または放湿していることになります。

 

また、エアコンや除加湿機を使ったアクティブな調湿と大きく違うのは、木の家のパッシブな調湿は部屋の隅や収納の中など湿気のたまりやすいところほど、木の表面積が大きくなるので効果が大きくなることです。

 

 

■土壁の調湿量は?

では次に土壁についてです。「小木土家」では荒壁と中塗り合わせて3.3m3の土壁を使っています。土壁の調湿量は約12kg/m3なので、

 

3.3m3×12=40kg

 

これで、土壁の調湿量は40ℓとわかります

実は、木と比べると土の調湿量はとても少ないんです。しかし、土壁の優れているところは湿度変化に対する反応時間で、土の反応時間の目安は0.1日/mmと、とても速いんです。つまり、10mmの厚みの土壁が一日で反応するということです。

 

夏の夕方から夜にかけて、晩御飯の準備や、お風呂に入ることで大量に出る湯気などの湿気を短時間で吸い取ってくれます。10mmの厚みの土壁の調湿量は120g/m2で、「小木土家」の土壁の表面積が115m2なので、

 

115m2×120=13800g=13.8kg

 

なので、土壁の1日の調湿量は13.8ℓとなり、木に比べてとても多くなります。

 

 

ゆっくり調湿する木と、すっと湿気を吸い取ってくれる土を合わせて使うことで、特に夏の室内の湿度を快適に保ってくれます。

 

小木土家の壁断面
小木土家の壁断面
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「小木土家」レポート ~冬の暮し編~

「小木土家」冬の風景
「小木土家」冬の風景
「小木土家」の冬の暮しをレポートします。

今年の冬はとても寒かったですね。1月には久しぶりに大雪が降り、三入でも長靴に雪が入るくらいの積雪25㎝ほどになり、子ども達と雪だるまやかまくらを作って遊べました。最初に降ったときは、ぼくも嬉しかったけど、続けて降ったので、さすがに雪かきでうんざりでした。

そんな1月でも「小木土家」ではエアコン1台で、暖かく過ごすことが出来ました。
外気温1℃でリビング20℃の時、1階で最も寒いところがトイレで15℃、2階で最も寒いところが子ども部屋で16℃でした。暖かい空気は上がっていくので2階は意外と暖かく、2階にもエアコンがついてますが、1階のエアコンが運転中は使う必要はありませんでした。トイレは少し寒いかなという時はありましたが、暖房が必要なほどではなかったです。室温最大差が5℃であれば、十分快適です。

また、木と土の調湿作用で湿度が50%程度に保たれているので、実際の体感温度は一般の住宅より高いのではないかと思います。木と土の家の調湿性についてはまた別のところで詳しくまとめたいと思いますが、「小木土家」で年間約550ℓの調湿機能があります。これだけの水を加湿器、除湿器を使って調湿しようと思うと、水汲みだけでゾッとしますね。

そして、木と土の家の最も良いところは、朝の暖かさです。朝、外気温が0℃以下のときでも、暖房前の室内の気温は13℃でした。床に杉の厚板を張っているおかげもあると思いますが、朝起きて、裸足で歩いても床が暖かく感じるくらいなのは、冷え性の自分にとってはとても嬉しいことです。これは土壁が蓄熱して、室内を保温している効果です。
電気代については、1ヶ月あたり、暖房費3970円(エアコン積算表示)で、トータルの電気代17,853円でした。夏は冷房はほとんど必要ないので、この時期が、電気代のピークとなります。年間の電気代についてはまたレポートしたいと思いますが、13万円程が目標になると思います。

あと、「木と土の家は冬の湿度が高く保たれているので病気になりにくいです。」と書きたかったのですが、今年は久しぶりにインフルエンザにかかってしまい、2日ほど寝込んでしまいました^^;。

各季節ごとにこれからレポートにまとめていきたいと思います。冬の季節は空気が乾燥しているので、木が放湿してどんどん縮みました。これから梅雨の時期にかけては吸湿して膨らんでくると思うので、どれくらい変化するのか密かに楽しみにしています。またレポートします。


つよくしなやかに

つよくしなやかに 小さな木と土の家 木造建築 柔構造

家族の命を守るため、安心、安全な住まいをどのように作っていくか。伝統工法の木組みをベースとして、現在の耐震基準よりもさらに安全な構造とするため、「木と土の家」の構造についての基本コンセプトをまとめました。

 

 

 

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