妻と子供2人と暮らすために大工である夫が建てた住まい。
広島市の北部、周囲を白木山などの小高い山々に囲まれた土地に計画しました。周辺は戸建て住宅や田畑が入り混じった環境です。敷地は4mの前面道路に間口9m奥行17mで、道路向かいには山倉川が流れています。緩やかな傾斜地で、南東面の大きな開口から光を取り込み、山倉川に沿って抜ける風が家全体を通り抜けるようにデザインされています。
住まいの真ん中にL・D・Kを配置し家族の生活の中心とし、お互いの気配を感じながら生活できます。小さな住宅ながら、回遊性のある間取りで、間仕切りを最小限に抑え、抜けや大きな開口を作り、広がりを感じられるようになっています。
構造は国産の吉野杉を使った伝統的な木組みで、シンプルで力強い架構になっています。室内側に土壁、室外側に断熱材を入れることで、日本の伝統的な素材を生かしつつ、土壁の蓄熱性と調湿性を生かした快適な住まいになっています。仕上げを土壁の「中塗り仕上げ」と無垢の「杉」に統一したことで、素の「木と土の器」を目指しました。
永く使い込むことで愛着がわき、家族に暮らしに馴染む住まいです。
「小木土家」‐こきとや‐のモデルにしています。価格や仕様は-MODEL-に詳しく載せていますので、ご覧ください。
ひろしま住まいづくりコンクール2017にて、「広島県知事賞」を受賞しました。
広島県のコンクールの結果発表はこちら→コンクール受賞作品2017
第14回 木の建築賞にて、「木の住宅賞」を受賞しました。
NPO木の建築フォラムの結果発表はこちら→第14回 木の建築賞受賞作品
コンクールの応募資料を載せてますので、ご覧ください。